子どもたちの環境と危険

子どもたちの現在の環境

 [地球規模の環境悪化と破壊]  二酸化炭素の増加等による地球の温暖化、酸性雨による森林破壊、 オゾン層の破壊によるオゾンホールの増加などが地球規模で進み、地球人類は、破滅への坂道を転がり落ちようとしています。
[細胞内での遺伝子破壊とガン誘発]  地球規模環境破壊をもたらしている要因の多くは、 ヒトを含むあらゆる生物の遺伝子(DNA)を傷つけ、遺伝子に異常を生じさせる原因物質と、 ほとんど重なり合っています。それは、主として、合成化学物質であり、 人工的に作り出された放射性物質です。

環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)

 ごみ焼却炉から発生するダイオキシン類、合成樹脂から溶出するビスフェノールAなどの 化学物質は、動物のホルモン作用を撹乱し、生殖機能に悪影響を与え、また、 ガンを誘発させると強く懸念されています。
ヒトの赤ちゃんは、生まれて数分、数時間の間に自立できる動物の赤ちゃんとは異なり、 3歳を過ぎないと自立できないと言えるでしょう。ヒトの子どもは、親・養育者に対する依存性の強い生物であり、また、社会環境に強く影響されます。さらに、幼い、成長する細胞は、環境汚染の影響を大人より強く受けるのです。子どもたちが、健やかに、自立した人間として、成長していくための基本的な条件は、「食べ物、飲み物」 「育つ環境」 「学ぶ環境」 です。

子どもにとっての環境

 地球規模で大気も、海も、土も汚染され、食べ物も、飲み物も、その影響を受けています。ヒトは、この汚れた地球から逃げることは出来ません。子どもたちは、地球の現状を受け入れて 生き、育っていかなければならないのです。
「食の問題」については、ダイオキシンのような環境ホルモンは、未発達な子どもの体に作用した場合、それによって崩れたバランスを補う機能が少ないので、 その影響を100%受け止めざるを得ません。このように、子どもたちは二重の意味で大人以上の危険にさらされています。
食べ物、飲み物の質の低下(添加物の多用、糖分の過多など)と、食生活の偏りから、子どもには、かって無かった高度肥満、高血圧や糖尿症状が現れているのではないでしょうか。 そのようなことに気づかずに、無批判に食べ物、飲み物を与える親や大人の問題であり、 家庭での良き食習慣(材料を吟味した手作りの味)の崩壊、ファーストフードとインスタント食品への依存、それ以上に家庭の食事を中心とした団欒の喪失が問題を加速させています。

放射性物質の危険が高まっています

 2011年3月11日の東京電力福島第一原発の事故について、当初の政府・東電の発表は、原発反対の世論の高まりを恐れるように、事故の規模を最小に見せかける内容でしたが、時日の経過に伴い、実はチエルノブイリ事故以上のものであることがはっきりしてきました。空気中と海水中に放散された放射性物質は、風向き、海流によっては数十キロの範囲に止まらず、日本全土のみならず、より広い範囲に届いている可能性は否定出来ません。
マスコミも、「当面健康には問題ない程度です」という公式見解を伝えるだけですが、研究者の警告は、「どんなに軽微であっても放射線を浴びることが安全であるとは云えない」と言っています。特に内部被曝(体内に入った放射性物質からの被爆)は、直ちに病変は出ない場合でも、何年か後にガンとか白血病に冒される危険があります。スリーマイル島事故、チェルノブイリ事故の経験からそういう事実がはっきりしています。
特に幼い子どもたち、これから生まれようとする胎児たちは、放射線を浴びた場合、大人よりも敏感(身体の中の細胞が成長途中であるため、異常細胞が出来るとそのまま大きくなる)ですから、最も危険が大きいと言わねばならないのです。